ふりゃあ爆弾物語③
一方そのころ、布里も動き出していた。
お頭、本気でやるんですか？
ああ、俺はもう覚悟を決めた。お前も覚悟を決めろ部下A。
はい～。
いいか、ふりゃあってやつは『国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学』略して『名大』のことを愛しているらしい。
その『国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学略して名大』とは何ですか？
あーもう。『国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学』が長いから『名大』って紹介したんじゃないか。書き手のことも考えろよ。
え？ あ、はい。
すまん、こっちの話だ。話をもとに戻すが、名大はな、愛知県の経済を回していく人材を育成している学校だ。
へぇ～。でもなんでふりゃあはそこを愛しているんですか？
それは知らん。まーとにかく、そこにちょっかいをかければふりゃあも困るっていう算段だ。
でも、国立大学なんてセキュリティが高いんじゃ……。
そんなの問題ない。フィクションだからな。
え？
おっとすまん、こっちの話だ。とにかく細かいことは気にせず俺について来い。必ず成功するさ（フラグ）。
時は流れて6月７日
ふりゃあ様、お手紙です。
なんだりゃ？ ファンレターかりゃ？
それが、差出人が書いてなくて中にはこのような紙が……。
これは何だりゃ？ 文章が書けてないのりゃ。ふりゃあの方が上手なお手紙が書けるのりゃ。
（多分いたずらだろうな。）気にするだけ時間の無駄ですよ。それより明日から名大祭なんですから準備しないと。
おや、お忙しいですか？ 今日もえびふらいの話をしようと思ったんじゃが。ん？ 何だこの手紙は。ふりゃあさん！ のんびりしてる場合じゃないぞ。これは暗号じゃよ！
りゃ？ 何言ってるのりゃ？ いたずらに……、え？ ホンモノりゃ？
ヤバいのりゃ、ヤバいのりゃ～。いや、これは名探偵ふりゃあの出番なのりゃ！
3人（？）は謎を解き始めた。
さっぱりわからないのりゃ～。2人はどうだりゃ？
何かわかりそうなんですけどね～。数字はその色の英語表記の何文字目かを表してる気がするんですけどね～。いや～、あとちょっとなんだけどな～。
りゃ～？
１文字目は、緑、つまりGREENの5文字目でNってことはわかるんだけどな～。
そういうことかりゃ！ つまりどういうことりゃ？
名古屋大学にバクダンが９個設置されているということになるな。
それだりゃ！ 名探偵ふりゃあにかかればこんなの朝えびふらい前なのりゃ！
早速向かいましょう！
どこ行くりゃ？
え？ バクダンを止めに行くんじゃないんですか？
なんでそんなめんどくさいことをしなきゃいけないのりゃ？ ふりゃあは明日の準備で忙しいのりゃ。それにバクダンなんて素人が解除できるのじゃないのりゃ。
（なんだこいつ、急に正論言いやがって。）フィクションだから大丈夫なのです。それに万が一、バクダン騒ぎが起こってしまったら名大祭どころではありませんよ。
それならふりゃあが休みになるから問題ないのりゃ～。やだりゃ～、やだりゃ～、めんどいのりゃ～。
これより少し前、布里は名大に侵入し、９つのバクダンを設置していた。
結局じぃに言われるがままに来てしまったのりゃ。それでどうするりゃ？ バクダンの場所もわからないのりゃ。
ちょっと待ってくださいね。今、地図を出しますから。
りゃ！ もしかしてその地図にバクダンの在りかが載っているのかりゃ？
いや、これはただの名大のキャンパスマップじゃよ。なんせ、わし、ここに来るの初めてじゃからな。迷子になってしまうわい。
安心するのりゃ！ ここはふりゃあの庭だから任せるのりゃ！
一行は執事の案内で大学を進み、無事に９つのバクダンを発見した。
ふりゃあはもう動けないのりゃ～。えびふらい切れなのりゃ～。
何を言ってるんですか。ここまで来たんだから解除して帰りましょう。
でも解除方法がわからないのりゃ。
バクダンの近くに謎が設置されてたではないですか。あれを解けば解除できるんですよ、きっと。
でもあのバクダンあと100時間は爆発しないって表示されてたのりゃ。今から専門家に知らせた方が……。
だ・か・らー。
それにここ大学りゃよ。専門家が……。
爺、怒りますよ。
専……。
おいコラ、ふりゃあー！ 何度言えばわかるんだ！ さっさと解除しろて言ってるんだよ！ 話が進まないだろ！ このわがまま小僧！
りゃりゃりゃ！ じぃが怒ったのりゃ～。あっ、いいことを思いついたのりゃ。明日からの名大祭に来た人に謎を解いてバクダンを解除してもらえばいいのりゃ～。
それは名案ですな。でも、誰が謎の在りかを伝えるんですか？
じーー（熱い視線）。ふりゃあは名大祭で忙しいのりゃ。
はぁ～、わかりましたよ。やればいいんでしょ、やれば。その代わり、万が一、バクダンが解除できなかったらふりゃあ様の責任ですからね。
それは知らんのりゃ。 そうりゃ！ 山杉さんに全責任を負ってもらうのりゃ～！
え！？ わしが？
そうだりゃ。友達だから頼むりゃ～。
友達…か……。いいじゃろう！ わしが責任を取ってやろう！
りゃりゃ～♪ これで全部解決りゃ～♪ やっぱり名探偵ふりゃあに不可能はないのりゃ！じゃあ、ふりゃあは帰るのりゃ。あとは頼んだりゃ！
はぁ、山杉さん。お互い大変ですな。
そうじゃな。それで、執事さんはどうするんじゃ？
謎解きをする人を信じていないというわけではありませんが、一度私が謎を解いてヒントを残しておこうかと。いざとなったら私がバクダンを解除することもできますしな。
ほお、なかなか楽しそうですな。わしも協力するかのぅ。
こうしてキャンパスラリー企画は始まった。
終
＊この物語はフィクションです。
実際に名大に爆発物が設置されているわけではないので安心してご来場ください。
